屋形船は、屋根がついていて、その中は畳敷きになっている和船です。その歴史は古く、昔は貴族の舟遊びとして盛んに行われていました。現在は、畳敷きの船内で食事をすることができ、宴会などに利用されることが多くあります。この現在の形の原型となる利用方法が始まったのは江戸時代くらいだとされています。その後戦時中などは贅沢だとされ、だんだんその利用は減ってしまっていましたが、戦後はまた復活します。
しかし、今度は高度経済成長により、河川の汚れなどが原因になり、またその利用は不可能になっていた時期もあります。こうしていろいろな時代を通り過ぎて現代では、船からの景色を楽しむための観光の名所としても成り立っています。東京は政治や経済の中心となっている日本の首都です。高層ビルやおしゃれな店舗などはなやかな印象ばかりですが、この街は川の街ともいわれています。
そのくらいあちこちに川があり、23区内や隣接する千葉県などは川によって隔てられている場所も多くあります。川では、その両岸に四季折々の景色を見ることができます。春はお花見のシーズンです。船に乗ってその景色を見るのは、普段とは違った趣があります。東京には夏に毎年花火大会が行われている川もあります。これも船から眺める景色はまた格別だという人がたくさんいます。
秋にはお月見、冬になると船内にこたつを設置している船もあり、暖かい中で食事をすることができます。四季折々の楽しみ方ができるため、1年中利用者が絶えることはありません。夜の景色を眺めながら宴会を行いたいという人が多くいるようですが、もちろん昼間でも乗船できます。乗船時間は船によっても異なりますが、だいたい2時間弱を目安とすると良いでしょう。
費用は1万円くらいが相場となっています。料理はお刺身や天ぷらなどの和食のコースを設定しているところが多いようですが、金額によって料理の内容は異なります。いきなり行って、空いていれば乗船することはできますが、利用者のほとんどは予約そして乗船しているので、事前に空いているかとうかの確認と予約をしたほうが確実に乗船することができます。
屋形船を運営している船会社は東京にたくさんあります。
(参考情報)
東京の屋形船を貸切で予約・手配するなら屋形船の達人
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