小学生から経済を学ばせたほうがいいという考えが広がっていますが、その理由として、不況になって銀行が破綻した場合、お金に関して何も知らない人間が社会に出ることは危険と認知されるようになったからです。そのため、昨今では低学年の授業でお金に関する仕組みを学ばせることや、投資をはじめとした多数の資産運用に関して、授業内でシミュレーションする学校も増えてきています。
また、中学や高校で授業において具体的な保険制度やライフプランに関する授業内容も増えているため、今後、更にこの流れが加速するでしょう。国語や算数といった必修科目を学ぶことは、お金をどのように増やせるのか、資産を増やす為にどのようにつながるのかを正しく学ぶことによって、詐欺やうまい儲け話といった落とし穴にはまる人を減らすことができます。
また、ライフプランを綿密に立てておくことで、将来自分にかかる費用をあらかじめチェックし、働くだけでなく、将来の資産を形成するポイントを把握できるでしょう。積極的に学ぶためには、家庭でのお金のあり方や、現在の家計の様子に関して、親子で話し合うことも必要です。現在子供にどれくらいかかっているのか、食費、光熱費といった部分にいたるまで、情報を正確に開示することで、親子で節約や、どんな暮らしをしたいのかの目的を立てられやすくなります。お小遣いの使い方に関しても、シミュレーションを通じて、多様性のある形で運用することを一緒に考えることで、次第に子供の経済に関する知識がまして行くでしょう。もちろんお金のことばかりでなく、物流の流れや税金の流れに関しても知ることで、物を頼むとどうなるのか、食べ物をどんな形で届けられているのかを知ることになります。結果としてものを大切にする心や、お金をためておくだけでなく、運用し世の中に還元することで、世の中をうまく回す潤滑油となることを伝えられるでしょう。経済学者の用語などを知ることや、子供向けに専門用語のニュースを一緒に見て、親子で話し合うことも、子供の知識をますことにつながります。一般的なニュースの知識だけでなく、ボードゲームやシミュレーションを通じ、よりいっそう知識を深めて将来の資産を自分で運用できる人間に育てることは重要です。わからない言葉は一緒に調べる、解説だけでなく子供はどう思ったのかを一緒に話し合うことで、子供の知識だけでなく、考えること力をつけられるでしょう。